新しい読書体験?! 循環型ストーリー『わ』

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  • BY  白石真巳

    無類のフォントマニア。街なかの“味な”文字探し中!

私は、卒業制作で「制限された文章」というテーマで作品を制作しています。

「制限された文章」というのは、聞きなれない表現かもしれませんが、実は誰もが一度は読んだことがあると思います。例えば、俳句は「五・七・五」の17音でかつ「季語を入れる」という2つのルールのもと詠まれています。また、詩や小説でも「制限」を用いた作品が数々見受けられます。そういった様々な「制限された文章」を読むうち、「制限」があるという不自由そうな状況が、かえって興味深い文章効果を生み出すと考えるようになりました。そしてそれをテーマとした循環型ストーリー『わ』の制作に至りました。

“循環型”とは、ストーリーを最後まで読むと、ストーリーの冒頭につながっているもので、エンドレスに続く物語のことです。さらに、この循環をどのページにも当てはまるように文章を構成するようにしました。つまり読者が適当にページを開き、読み進めても、最後のページ(読み始めたページの1つ前のページ)ではストーリーが終わります。どのページからでも読めてしまうので、表紙・背表紙をなくし、上の画像のような輪状の作品にしようと考えています。作品のタイトルである 『わ』は、そんな作品の形状である「輪」と、おはなしの「話」をかけたものです。

本好きな私ですが自分で小説などを書いたことがないため、あれこれ悩みつつみなさんがあっと驚く新しい読書体験ができるよう作品を作っています。

ぜひ、会場でご覧ください!