こんにちは。佐賀大学芸術地域デザイン学部4年の高山すみれです。私はオリジナルのTRPGの提案というテーマで卒業制作を行っています。
TRPGと聞いて、一体何のことなのか分からない方もいらっしゃるかと思います。TRPGとは、テーブルゲームのジャンルのひとつで、一言でいうと「ルールのあるごっこ遊び」です。
プレイヤーは、ルールブックに沿って自分の分身となるキャラクターを作成し、彼ないし彼女になりきって他のプレイヤーと対話しながら物語を進めていきます。使用するルールブックによって、剣と魔法のファンタジーから現代サスペンスなど、多種多様な世界観・物語を体感することができます。
テレビゲームやソーシャルゲームなどと異なり、プレイヤー同士の対話が主軸となっているところも魅力のひとつです。顔見知りの友人たちと集まって遊ぶのはもちろん、インターネット上で見ず知らずの他者と遊んだり、定期的に開催されるイベントでたまたま一緒になった人と遊んだりすることもあります。そんな機会から新たな交友関係が生まれることもあります。
卒業制作では、そうしたTRPGにおける人と人との「対話」という点に着目し、プレイヤー同士が密にコミュニケーションをとり、協力して遊ぶことのできるオリジナルTRPGの提案を行いたいと考えています。もちろん、ただ提案するだけではなく、実際に楽しく遊ぶことができるようにルールの設定などもテストプレイを通してしっかりと詰めていきます。
展覧会ではTRPGのルールブックだけではなく、実際のプレイの状態を体感できるような展示も考えています。TRPGをご存知の方もそうでない方もお気軽にお越しください。