佐賀型CSO持続支援金を活用して、勉強会を開催しました!

#佐賀型CSO持続支援金採択団体

ぽたり編集部では去る11月28日、佐賀大学芸術地域デザイン学部・花田伸一准教授を講師に招き、ZOOMを利用した勉強会を開催しました。

この勉強会は佐賀未来創造基金様の「佐賀型CSO持続支援金」をもとに開いたものです。ご寄付をいただいた皆様に心よりお礼申し上げます。

私たちぽたり編集部は、コロナ禍で展覧会の開催延期や中止が相次ぐ一方、オンライン展覧会などの新しい試みが広がる中で、アート情報を発信する側として何ができるか考え続けてきました。

そこで、コロナがアートにどう影響を与え、アートが今後どのように変化していくのかを率直に尋ねる勉強会を開くことに決めました。コロナの影響と併せて、4月に自主運営を始めたばかりのぽたり編集部がどのように活動し、資金面の問題を解決していけばよいか相談し、議論しました。参加者は伊藤、小石さん、古賀さん、小林さん、中田さんです。

※画像は中田さん退出後のもの。

勉強会の概要を報告いたします。

コロナの影響はまだ続く。アートは本質を問う作品が見直されるように。

コロナ禍のために活動が制限された2020年。コロナがアートに与える影響を尋ねたところ、花田准教授は「2、3年は今の状況が続くのでは」と予測した上で、ポジティブな変化が起こる可能性を説明。

「コンセプチュアル化・プログラム化が進み、アートのサイズも変化してくる可能性がある。空間の大きさをアピールするような作品は不利になり、見掛け倒しでなく本質を問う作品・コンセプトや世界観に重きを置いた作品の価値が見直されていく」と花田准教授。

美術館にもアーティストにもモノに執着する傾向が見られるが、その点にも変化が起きる可能性を指摘されました。

コロナ禍でアートのオンライン化が進んでいる動きについては「アートが脱モノ化するチャンス。美術館の展覧会の集客ビジネス化にブレーキをかけるいいタイミングでもあった。集客数でアートの良し悪しは決められない。異なる評価基準は必要」。

編集部員は展覧会等のイベントを登録し、鑑賞体験をレポート投稿していますが、アートの志向が日々変容していることをキャッチしながら作業していけたら、サイトの内容が向上することにつながりそうです。

ぽたり編集部員それぞれがやりたいことを自由にやっていく

ぽたり編集部の活動内容を花田准教授に説明し、編集部員が抱えている問題を話し合いました。アートに関心があるという点では共通しているものの、やりたいことはさまざまです。

イベントの充実に力を入れたい部員もいれば、自分の好きなイベントに集中したい部員もいます。他県での取り組みにならって佐賀のアーティストリストを作りたい部員もいれば、ぽたりオリジナルの道を探りたい部員も。

話を聞いた花田准教授からは、「編集部員の全員が同じ方向を向く必要はない。それぞれがいろいろなことをやっていい」。アーティストリストについてはパーフェクトバージョンにこだわり過ぎずプロトバージョンから作り始めればいい、との助言もありました。

勉強会の開催について話し合う過程で痛感したのは、全員の意見を一致させ同じ方向に進むことの難しさでした。それぞれがやりたいことを追求した先に、ぽたり編集部の理想形があるのかもしれません。しかし、自由に活動するにしろ、先立つものは必要です。

ぽたり編集部の活動資金は助成金に加えて自主財源の獲得を目指す

活動資金はぽたり編集部にとって大きな課題です。現状は、編集部員が運営費を負担してどうにかやりくりしている状態。引き続き助成金や補助金を申請していく必要があるし、スポンサー探しも選択肢にあります。広告収入や物販など、自ら稼げる仕組みづくりを将来的には行いたいのですが、なかなかそこまで手が回らないのも実情。

花田准教授もアート関係者が資金を獲得する難しさを説明。「文化芸術はなければなくてもいいのだが、本当になくなると拠り所が消えてしまう」と指摘しました。

現在ぽたり編集部として実行できるのは助成金申請と、物販や広告収入に将来つなげるようにアクセス数を増やすためサイトを充実させていくこと。地道な活動が欠かせません。

資金面だけでなく、時間面の問題もあります。仕事や学業の傍ら活動しているので、編集部員それぞれが忙しいのが事実です。それでも、そのときできることをできる範囲でやりつつ活動を続けていければと思います。

アートは不要不急のものといわれる一方、社会を潤す存在です。ぽたり編集部員として今後も佐賀からアート情報を発信し、暮らしとアートを結び付けていきたい。そう決意を新たにした勉強会でした。