佐賀に新たなアート・スペース「ツー・バウンス」が誕生!


みなさんは、この夏 新しくオープンしたアート・スペースをご存じですか?
佐賀市水ヶ江に位置する、その名も「ツー・バウンス」は、佐賀を拠点に活動する作家を中心に美術作品の展示などができるようにビルの一角を改装したスペースです。今月13日から、オープニング展『ツー・バウンスのワンバウンドめ』を開催中です。

佐賀駅から歩いて30分、バスでは「大隈重信記念館入り口」(佐賀市営バス)で降車・歩いて1分ほどの場所にある、大通りから小道に入ってすぐの、ビルの裏手にある門が入り口です。

入り口にある柵には、何やら気になる形の装飾が⋯!今回の展示のフライヤーにも使用されている、円と楕円で構成された グッと目を引くメインビジュアルは、どうやらこの柵の装飾を引用しているようです。シンプルで格好いい!
入り口付近だと「本当にこんなところにアートスペースがあるのかな?」とちょっと不安な気持ちになりますが、奥の扉から階段を登ると展示会場が見えてきます。

今回の展示は、本ビルの2階と3階をつかって展示されています。
2階は大きな2つのスペースがあり、それぞれ南向き・西向きの大きな窓がある広くて気持ちの良い空間です。美術館のようなホワイトキューブとは違い、訪れる時間帯やその日の天気によって、作品の印象も変わってくるのではないでしょうか。3階に登ると、2階の展示スペースとは異なり、以前の入居者が使われていた痕跡をそのまま活かしたような空間になっています。

展示のために整えられた2階と、廃墟にこっそり入っているような3階の空間の違いは、ぜひ会場に足を運んで作品とともに体感してみてください。平面作品、映像作品、インスタレーションなど、スペースの立ち上げに関わった作家8名の作品が展示されています。

写真:《WALK》梶原奈緒(左)・《添い寝に憧れた》野間はるあき(右)

「ツー・バウンス」という名前は、場所の名前・グループの名前、どちらでもありどちらでもない、とのこと。
このスペースの発起人である石丸さんが、地元の友人とやっていたボール遊びの名前から付けられているそうです。

はじめて名前を聞いた時は、軽やかだけど力強い動きを感じるような、けれどどこへ弾んでいくのか予想できないような、のびのびとした印象を受けました。2年後には取り壊しが予定されている期限付きの場所ではありますが、これからこの場所でどのようなことが起こるのか楽しみです。

写真:《豆腐の角で頭を打って死ぬ》石丸圭汰

オープニング展は今月末31日・日曜日まで開催されています。(13:00〜19:00、月曜日・火曜日お休み)
タイミングが合えば、作家の方のお話を聞きながら鑑賞できるかもしれません。
生まれたてのスペースで繰り広げられる“ワンバウンドめ”を目撃できるのは今だけ!みなさんお見逃しなく!