唐津のアートスポットを巡ろう!

歴史と海産物豊かな唐津ですが、アートスポットも意外に充実しています。
紅葉の季節、食欲だけでなく、唐津のアートスポットを巡って、芸術を堪能してみませんか?

A3 gallery

七山の山間にあるA3ギャラリーは、現代アートを中心に紹介する小さなギャラリー。ミカン農家の倉庫を改装したギャラリーは、現代美術家の松尾栄太郎さんの新聞を使った作品が壁面を飾ります。国内外のアーティストを紹介し、「木と紙」「風習」など毎回テーマに沿った展示を手掛けています。地域に溶け込むようなそのアート活動は、地元市民からも愛されていて、ちょっとした交流の場にもなっているとか。

ギャラリー隣接のカフェもあり、オーナーの本田さんと松尾さん自慢のランチもいただけます(要予約)。11月下旬までは「Sangsun Bae・A-taro Matsuo 二人展」も開催中です。

・住所: 佐賀県唐津市七山白木1104−1
・insta: a3gallery

旧高取邸

旧高取邸は、唐津城本丸西南の海岸沿い松林に囲まれた約2,300坪の広大な敷地に佇む壮麗な近代和風建築平成10 年に「旧高取家住宅」として国の重要文化財に指定され、平成19年から一般公開されています。この邸宅は、佐賀県内各地の炭鉱経営に携わった髙取伊好(これよし)が明治38(1905)年に建てた自宅兼迎賓館で、皇族や政財界の要人、文化人を迎えて半ば公的な行事を行う場所でもあり、茶室、能舞台も備えます。

11/20日には1日だけの特別な展覧会が開催されます。貴重な作品の里帰り展、ぜひ行かれてみてはいかが?

・住所:唐津市北城内5−40
・電話:0955-75-0289

GALLERY 一番館

唐津駅北口近くの商店街にある「美術陶磁器の店 一番舘」は「肥前の三右衛門※から若手作家まで幅広く扱うお店」として知られます。その2階で2011年にオープンしたのがGALLERY 一番館です。「唐津やきもん祭り」や「唐津窯元ツーリズム」などの実行委員長を務め、唐津焼の振興・ブランディングに積極的に取り組むオーナーが、自らの審美眼に基づいて選んだ作家を紹介しています。

11月18日~26日は「梶原靖元 新作展」を開催。同ギャラリーでの初個展から10年、今や中堅作家として人気を集める梶原さんの作品を展示します。新しい釉薬にチャレンジするなど意欲的に開拓を続け、古唐津への造詣も深い作家の感性に触れられる機会です。また、12月2日~10日は「矢野直人 新作展」を実施。若手ナンバーワンの人気作家といわれる矢野さんの作品をぜひご鑑賞ください。

ギャラリーの向かいにある「唐津ちょこバル」では、唐津焼でお酒や食事が楽しめますよ。

※唐津の中里太郎右衛門、有田の酒井田柿右衛門、今泉今右衛門のこと。

・住所:唐津市呉服町1807

・電話:0955-73-0007

唐津市近代図書館 美術ホール

多様な機能を備えた新しいタイプの図書館として1992年にオープンした唐津市近代図書館。1階の美術ホールではさまざまな企画展が開催されています。所蔵品を展示するのはもちろん、近年は、美術に親しむ/美術を知るきっかけづくりに注力し、「説明抜きでも伝わる魅力」をコンセプトにわかりやすい展示を心がけているそうです。一方で、キャプションの文字を大きくするなど来場者に向けた気配りも欠かしません。

唐津市生涯学習文化財課が主管の「唐津のなかの唐津焼展」は11月19日(日)まで。唐津焼の歴史と変遷を鑑賞できる点が魅力です。年明けは学校関連の展示が目白押し。唐津市近代図書館では、博学連携を目指し、近隣の学校と対話を重ねていく予定だそうです。年に1回必ず開催される特別展も見逃せません。

近代建築風の外観にひかれて足を踏み入れる観光客の姿も見られるという同館。唐津市民も、唐津市以外の人も気軽に訪れてほしい場所です。

・住所:唐津市新興町23
・電話:0955-72-3467

ムローメ アートショールーム

閑静な住宅街にあるムローメ アートショールーム。フュージングガラス作家の久保田トシ子さんの工房兼ショールームで、春と秋の年2回、期間限定でオープンします。80歳を超えた今も新鮮な気持ちでガラスと向き合う久保田さんは、今年は新作40点を披露しました。展覧会初日は心待ちにしていたファンが毎年大勢訪れます。

フュージングガラスはさまざまなガラスを組み合わせて電気炉で焼きつけて融合させる技法ですが、久保田さんは独学で無二の世界を確立。油絵を描く感性で何回も色を重ね、繰り返し焼いて、他では存在しない色や形を生み出します。ランプ台を鉄工所でつくってもらうことがあるほど、作品の物語を追求するそうです。

会場では、ギャラリーの運営に携わる彫金作家・中嶋朋子さんのアクセサリーや小物も展示販売されています。また、久保田さんの作品集『もうひとつの灯り』第4弾も販売されるので、こちらも必見です。

・住所:唐津市町田3-11-46

・電話:0955-74-4789

(左2枚はムローメ アートショールーム提供)

加茂賢一さんの自宅ギャラリー

唐津在住の画家・加茂賢一さんが、ご自宅を開放して絵の展示を始めました。きっかけは2022年にさかのぼります。4月~5月に佐賀市川副町の「えんにち」「のり・と」で開催したカン・イルグさんとの二人展。展示終了後にカンさんご夫妻が加茂さん宅を訪れた際、「この家をギャラリーにするのもいいのでは」と思ったそうです。

自宅開放と同時にスタートした「路michi カン イルグ 加茂 賢一 二人展」ではカンさんと再びコラボレーション。大胆な構図や色づかいの加茂さん作品と、シンプルなタッチのカンさん作品を同時に鑑賞できます。

加茂さんの作品は「二人展」終了後もこの自宅ギャラリーで楽しめるので、気になる人はぜひお問い合わせください。

・住所:唐津市相知町久保184-1

・電話:080-6467-3090 ※訪問前にお電話ください。

ギャラリーTOKIWAGI

デザイナーの寺内ユミさんが故郷・唐津に拠点を移すことをきっかけにオープンしたギャラリー。ご自身のTOKIWAGIブランド製品や、これまで手掛けてこられた作品の展示・販売が行われる他、企画展が実施されます。

企画展のシリーズ名「そこにある何かーある唐津からの視点」には、「ひとつのものが生み出される背景には、歴史・文化・伝統が積み重なっている」との思いが込められています。ものと向き合う時は姿にばかり注目しがちですが、「素材を活かす真摯なものづくり、技術に支えられた手仕事の軌跡を感じてほしい」そうです。唐津に戻った今も、もののストーリーを語ることができる、“思い”を持った作り手との出会いを大切にしています。

伝統や風習を尊重しつつ、本質を追求し続けるデザイナーと作り手との思いが融合する空間をどうぞ体験してください。

・住所: 佐賀県唐津市大名小路1-45 寺内ビル1F

・insta:https://www.instagram.com/tokiwagi.karatsu/

(写真提供:TOKIWAGI)