多久市の中心市街地の壁やシャッターなどをウォールアートに生まれ変わらせる「多久市ウォールアートプロジェクト」で、新たな作品がお披露目されました。濃厚なとんこつラーメンやオリジナルカレーなどが人気の「スタンド食堂」に画駱駝柑子(がらくだ こうじ)さんの絵が登場! 愛嬌ある龍やクラゲが来店者を迎えます。本プロジェクト38か所目を担った画駱駝さんに作画の背景をお尋ねしました。
当初の予定では2月21日から4~5日間、スタンド食堂にてライブペイントを行うはずでしたが、取材当日はあいにくの雨。画家の冨永ボンドさんが経営するArtstudio ボンドバの倉庫で画駱駝(がらくだ)さんは制作していました。
宇宙や海など、未知の部分が多い場所に心ひかれるという画駱駝さん。頭の中に浮かぶ情景を奔放に表現していきます。ポップでユーモラス、少し不思議な作風。描かれる世界は絵の外にまで広がっていくかのよう。
今回は、龍と、クラゲをメインに海の生き物を描いた作品2枚を制作。大きい作品を描く醍醐味は「思いっきり描けること」だそうです。ふだんはサイズの小さい作品に2か月ほどかけるところ、今回は4日という短期間で大作を2枚完成させます。短期間で集中して取り組むことで、絵も大胆になるといいます。
今回は油性塗料を選択していますが、ふだんはアクリル絵の具やペンを用いて制作するそうです。ライブペイントでは本物そっくりのマグロを使って注目を集めるなどユニークな一面も見せています。今回のウォールアートはライブペイントの感覚に近いそうです。本プロジェクトの作家リストに登録している友人知人が多く、興味をひかれたのが参加のきっかけとのこと。
多久市の印象をお尋ねしたところ、「皆様とてもあたたかく、絵に興味を持ってどんどん話しかけてくださいました。ここにはアートを純粋に楽しんでくださる方々がたくさんいるのだと、嬉しい気持ちで制作できました」だそうです。
インパクト絶大の仮面は、ヴェネチアで購入したもの。本名・年齢・性別は非公開、先入観を持たずに作品と向き合ってほしいといいます。まずはスタンド食堂を訪れ、画駱駝さんの世界を堪能してみましょう!
画駱駝柑子さんのことをもっと知りたいかたは、ぜひインスタグラムをチェックしてください。
https://www.instagram.com/garakudakoji/
多久市ウォールアートプロジェクトはpotariのこちらのレポートでも紹介しています。Artstudio ボンドバをはじめ市内アートスポットも掲載していますよ!