草野貴世 rupakaya ― 色身(しきしん)―
Operation Table (QMAC)
『草野貴世 rupakaya ― 色身(しきしん) ―』DM Photo by Yuji Shinomiya , Satoshi Nagano

先週末8月20日から、草野貴世「rupakaya ―色身」展、始まりました。
メインギャラリーは、壁やパネルだけでなく、全体が瓷覗色に染まっています。
甕覗色とは藍染の淡い青を示す日本古代色の呼び名で、淡い青の染まり具合を試すために度々甕を覗いたからだとか、覗いた甕に空の青が映っていたからだとも謂われています。
草野は2019年「久留米まちなか美術展」に参加した時、久留米絣の倉庫だった空間で藍染に取材した作品を発表しましたが、今回、藍染と縁のある色彩に覆われたこの空間全体を、その「記憶、または忘却倉庫」が展開したかたちの作品としました。
展示はこの瓶覗色の空間を主体に、紅色が集められた第一室、これまで展示空間として殆ど使われてなかった謎の白い映像室、そして2018年の「裏返り続ける・・・」以来、このギャラリーの一部として残されてきた黄色い蜜蝋の部屋、の4色に彩られた部分からなっています。
その全体を草野は「rupakayaー色身」と名づけました。

※4つの色彩の部屋それぞれに、草野のテキストが掲示されていますが、Operation Table (QMAC)のホームページにも転載されております。(下記の「Webサイト」欄にホームページのURLあり)
※本展は要予約制です。詳しくは下記の「お問い合わせ」をご覧ください。

参加アーティスト
草野貴世

rupakaya 色身(しきしん)は仏教用語であり、物質としての肉体を意味しています。
色(しき)は物質的な存在と同時に空(くう)でもある…という「色即是空、空即是色」の言葉に、無限に変容し裏返り続ける身体的な記憶を重ねてみるのです。
作品表現の中の色彩はその素材の感触と共に物質として存在し、同時にそこには実体が無いとも言えます。
Operation tableの空間の瓶覗色は藍染めのときに染料をためておく瓶「藍甕(あいがめ)」に、少しだけつけただけの淡い藍色、または、甕にはった水に映った空を覗き込んだような色という説もあります。甕を覗き込む時、そこで見るものは甕の内側では無い外側にある世界、或いはそこに映る自分自身なのかもしれません。(文:草野貴世)
開催情報
日程
時間
11:00~18:00
備考
関連イベント
「対談 ”色身" を巡る考察」
日時:2021年10月2日(土)14:00~15:30
対談者:草野貴世×中村共子(フリーランサー)
参加費:500円
会場
Operation Table (QMAC) 

 805-0027 福岡県北九州市八幡東区東鉄町8-18

料金
無料
主催
Operation Table (QMAC)
注意事項
本展は要予約制です。ご来場される際は 電話 もしくは メール より、ご連絡をお願いします。
Webサイト
http://operation-table.com/
お問い合わせ
本展にご来場される際は予約が必要です。
以下のいずれか(電話、もしくはメール)より、ご連絡をお願いします。
Tel:090-7384-8169
Email:info@operation-table.com
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