水谷一は本展企画者・マタケが国際芸術センター青森の学芸員であった頃、2004年のレジデンスプログラムに参加した機会以来、ずっとその制作発表を追ってきている美術家である。最近では磨き上がるほどに本人が掃除した空っぽの展示室を見せたり、博物館の常設に密やかに白い林檎のオブジェを置いて回ったり、という、ほとんど手の加わらない作品を発表してきた。一方、三津木晶は、対象をキャンバスに油彩で描写し、それを削りに削って平坦な画面づくりをし、ミニマルなペインティングに仕上げたものを作品としている。本展はこの2名のアーティストによる「ないこと・ないもの・ないところ」を見せる〈試み〉である。
≪朝日新聞文化財団助成事業≫
展覧会関連イベント
2023.6.23 FRI. 16:00~ オープニング・トーク 水谷一+三津木晶
2023.6.24 SAT. 14:00~ クロス・トーク「林檎と蜜柑の数え方」水谷一✗三津木晶✗マタケマキコ
参加料 1,000yen (ドリンク付) 終了後レセプションあります(+500yen ドリンク追加は別)
2023.6.25 SUN. 12:00 ゲスト・パフォーマンス 飯島剛哉「でんぐり返りの数え方 」
参加料 1,000yen (tea/wine+sweets/snack付)
2023.7.23 SUN. 13:00 三津木晶ワークショップ「林檎と蜜柑の描き方」
参加料 500yen