ザ・キャビンカンパニーは、本県由布市の廃校をアトリエにし、絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなど、日々さまざまな作品を生み出している阿部健太朗(1989- )と吉岡紗希(1988- )による二人組のアーティストです。
2009年のユニット結成以来、40冊以上の絵本を発表。絵本『だいおういかのいかたろう』 (鈴木出版、2014年)で日本絵本賞読者賞を受賞し、2023年には『がっこうにまにあわない』(あかね書房、2022年)で第28回日本絵本賞を受賞、2024年度は『ゆうやけにとけていく』(小学館、2023年)で第29回日本絵本賞の大賞を受賞するなど、数々の高い評価を得てきました。絵本はもちろん、2年にわたり絵を担当した「こどもの読書週間」ポスターによって、二人の作り出す独特の色彩と力強さを持つ作品のイメージは、子どもたちにとってますます親しみ深いものになっているといえるでしょう。一方で、彼らの活動は絵本の分野にとどまらず、新国立劇場ダンス公演 Co.山田うん『オバケッタ』の舞台美術(2021年)を手がけ「NHKおかあさんといっしょ(Eテレ)しりたガエルのけけちゃま」のキャラクターデザインと美術制作を担当、歌手あいみょんの「傷と悪魔と恋をした!」ツアーパンフレットの表紙及び本文挿絵を制作するなど、多方面に活動を展開しています。
初の公立美術館巡回の地元会場となる本展では、ユニット結成15周年を記念して、活動初期から現在までの絵本原画約400点に加え、立体造形、映像作品などを一堂にご紹介します。本展は7つのテーマの部屋で構成され、まるで空間が大きな1冊の絵本になったような、しかけが満載です。
ザ・キャビンカンパニーの多様な魅力に満ちた世界を身体全体でお楽しみください。
関連プログラム
1.ザ・キャビンカンパニーによる絵本の読み語り&サイン会
日時:1) 2月7日(金)15:00~ 2) 2月16日(日)13:30~
場所:1階 アトリウム
定員:100名(申込不要・要展覧会観覧券・先着順・整理券配布)
*サイン会は当日ミュージアムショップでご購入いただいた商品をご持参下さい。
*整理券配布:1) 2月7日(金)13:30~ 2) 2月16日(日)12:00~
2.ザ・キャビンカンパニーによるアーティストトーク&サイン会
日時:2月15日(土)13:30~
場所:1階 展示室A、アトリウム
定員:100名(申込不要・要展覧会観覧券・先着順・整理券配布)
*サイン会は当日ミュージアムショップでご購入いただいた商品をご持参下さい。
*整理券配布:2月15日(土)12:00~
3.スペシャル・トークイベント
演題:「童堂賛歌ができるまで」
講師:祖父江慎(デザイナー、本展デザイン監修) ザ・キャビンカンパニー(絵本作家、美術家)
日時:3月16日(日)14:00~15:30
場所:1階アトリウム
定員:150名(要展覧会観覧券・要事前申込)
4.ザ・キャビンカンパニーによる公開制作
日時:3月毎週金曜日(7、14、21、28日)各日10:00~17:00
場所:1階アトリウム ※申込不要