世界屈指の美の殿堂、メトロポリタン美術館。本展は、このメトロポリタン美術館で2017年から翌年にかけて開催された「日本の竹工芸:アビー・コレクション」展の世界巡回展として、高名な美術コレクター、アビー夫妻が収集した竹工芸をご紹介するものです。竹工芸で初めて人間国宝に認定された大分の生野祥雲斎の他、初代早川尚古斎、初代田辺竹雲斎、飯塚琅玕斎ら、日本の竹工芸の歴史を彩る代表的作家の名品が揃います。人間国宝6人を含む44作家による75件で構成されるアビー・コレクションは日本初公開。明治期の伝統的な花籠から現代の斬新な作品まで、竹の造形の多様な表現と可能性をお楽しみください。
生野祥雲斎《七宝文煤竹網代編盛籃》1947年頃
The Abbey Collection, “Promised Gift of Diane and Arthur Abbey to The Metropolitan Museum of Art.”
Image©The Metropolitan Museum of Art.